【重要】3月2日以降のスクール運営に関するご報告

2020/03/02

こんにちは。代表の増田です。
本日から多くの学校が休校になるということですので、その期間中のスクールの運営に関して各スクールの対応をお知らせ致します。
少々長くなりますが、大切な内容ですので、ゆっくりお読み頂ければ幸いです。

わたくし自身は、カンボジアでの孤児支援活動から昨日帰国致しました。
具体的な内容に入る前に、8日間タイ~カンボジアと周り、現地の人やスペイン人などと色々お話したこと、現地の様子やメディアの伝え方、空港や街の様子などについて少しお話したいと思います。

まずバンコクですが、やはり総数で言うと外国人の数は減っている印象を受けました。
しかし、西洋人、中国人観光客が皆無と言えばそんなことは全くなく、観光地、街、レストラン、マッサージ店では多くの人種が交差していました。
マスクをしている人も多いのですが、中国人観光客を除くと、PM2.5の対策という声が大半でした。

ホテルなどでは、朝食のレストランで、みんなが触るトングを使い、その手をいちいち消毒しないまま、トーストを手で持って食べるといったことが普通に行われています。
日本のファミレスのサラダバーなんかもそうかもしれませんね。学校や街、自治体レベルで隔離し接触を避けることに必死になっている中で、おそらくこのような環境は至る所で存在しており、これだけグローバリゼーションが進み、国籍も民族も宗教も、さらに経済力や生活様式が異なる国民が往来している環境下では、「接触の断絶による」感染防止など到底無理なのではないかという感覚を覚えました。(あくまでも個人的な感覚で政府の方針に反対しているわけではありません)

カンボジアはまた全く異なる環境でした。マスクをしている人はほとんど見かけず、みな普段通りに生活しています。
元来、潔癖症のような感じの街ではないので、現地の人と話をしても、「だって死なないんでしょ?コロナでは」という意見を多数聴きました。

子供には感染しにくく、しても軽症(コロナウィルス=高齢者が危険)というニュースは海外でも浸透しており、70歳以上の人口が1%程度しかいないカンボジアでは、それほど深刻ではないという認識があるのかもしれません。

昨日8日ぶりに成田空港に到着した際はやはり違和感がありました。ほぼ全ての人がマスクをしていたため、人の表情が見えないからだと感じました。自分自身もフライトチェックインの時に空港職員から渡されたので機内では付けておきました。

マスクは予防には無意味(自分を守るものではなく他人に移さないためのもの)だと知っているし、咳も発熱もなく、かえってマスクをつけると「具合悪くて拡散させないようにしている人」と見なされそうで嫌だなとも思いましたが、一方で、なんとなく付けていないと「無神経な人」と思われそうで、そのプレッシャーに負けて家に着くまでずっと付けていました。

海外に滞在中は、新型コロナウィルスを解釈する際は広く高い視点で客観的情報に基づいて・・・なんて思っていましたが、昨日今日と日本に復帰してみると、それがどんなに難しいかと実感します。学校、クラブ、地域、街、行政の放つオーラに従わないと極悪人に見なされるような得体のしれないプレッシャーがのしかかり、局所的かつ瞬間的な出来事や情報によってヒステリックな発想になってしまう今の日本の環境を深く理解しました。カンボジアとのギャップが激しいので余計に早く感じたのかもしれません。

やや前段が長くなってしまいましたので今後のスクールの運営に関する基本方針ならびに具体的な運営方法についてお知らせ致します。

まず、2月25日に皆様にアプリ並びにHPでお知らせ致しました「新型コロナウィルスに関する本校の対応について」から昨日3月2日の間で実際にトレーニングを実施した雰囲気や状況をご報告いたします。せっかくレアルマドリード・ファンデーション・フットボールスクールは全国にスクールがありますので、他の地域の情報や雰囲気の共有の意味も込めて、各スクールの状況を下記に記載致します。

【東京足立校・埼玉八潮校】
・政府からの発表後開催日数=2日間(埼玉八潮校1日)
・参加生徒数=振替などで通常より多い
・子供の様子=普段と変わらないもしくは、テンションが高い。チームに入っている子は練習がなくなったので振替で多くの子が参加している。体調が悪い子はほぼいなかった。
・保護者の様子=マスク着用をしている方が多く、付き添いも多かった印象。お話をさせて頂くと、「子供たちがサッカーをしたがっているから連れてきた。屋外スポーツなので問題ないと思っている。体を動かす機会がなくなっているので助かっている。」というような声が多かった。
・感染防止対応策に関して=スクール前後に手洗い、ホペイロの徹底と口頭によるヒアリングを実施。足立はグランドへ入るのはひとつの門を通らないといけないので、オペレーションは他校よりやりやすい。足立八潮は水場がたくさんあるので混まないで実施できていてスクールにさほど支障がない。
ただし、体調や検温の実施に関してのヒアリングは口頭ベースなので、そこだけ我慢もしくは実際には検温をしていない可能性は排除できないので、そのあたりの事前のケアは保護者の皆様にご協力をお願いしたい。
・体調不良によるトレーニング中止者 =足立U6 1名(咳をかなりしていた、発熱なし)
U8 1名(目がボーっとしており、元気がない、少しの咳、発熱なし)
・3月2日からのスクールに関して=思いのほかスクールに参加する子供、参加させたいと思っている保護者が多いので引き続き実施の方向で良いものと判断。
・留意点=100%感染リスクがない場所ではないこと、参加するのにはリスクを背負っていることもしっかりと理解して頂く必要性はある。参加する場合は、スクールとしての方針と参加条件(検温や手洗い)を今一度見返して頂くことを徹底する。
・午前追加スクール実施に関して=賛同してくれる方が多かったですが、一人では来させられない、送迎ができないなどありました。スクールが開講できないのであればグランド解放と見守りだけのサービスも検討していきたい。

【横浜山手校】
・政府からの発表後開催日数=1日間(横浜山手日曜日クラス)
・参加生徒数=振替などで通常より若干多い。チームに入っている子は練習がなくなったので振替で多くの子が参加している。※無料体験も多い
・子供の様子=普段と変わらない。体調が悪い子はほぼいなかった。子ども達の中で、新型コロナウイルスが流行している中、開催されている、という認識はあった。
・保護者の様子=マスク着用をしている方が多く、普段より付き添いも多かった印象。スクールがどのように対策を実施しているのか確認している様子が見られた。話をさせて頂くと、

(1)こんな状況でもサッカーができる場所があることはとても嬉しい。
(2)周りでサッカーができる場所(会場)がなかったので助かる。
(3)振替の消化ができる
(4)個人的には運動ができて嬉しいが、周りの目が気になる
(5)学校からは習い事の禁止令が出ているので、内緒できている。
(6)感染したら学校に話さなくてはいけないらしく、そうなったら何を言われるか心配。
(7)感染したらレアルスクールが活動停止になるのではないか?と心配。

・対応策に関して=スール前後に手洗い、ホペイロの徹底と口頭によるヒアリングを実施。

横浜会場はグランドへの入り口がたくさんあるため、手洗い、うがい、のケアが難しい。
アナウンス通りのケアが十分にできていたかというと、今回は難しかった。手洗い・うがいに関して、やっていなくても、ちゃんとやったと主張する子供達がちらほらいた。
・体調不良によるトレーニング中止者 =U6 1名(咳をしていた、発熱なし)※体験の子で喘息持ちの子だった。事情を説明して見学してもらった。
・YCAC施設側の反応=グランド利用は現時点では問題ないが、やはり施設内で感染者が出て施設が利用中止になることが怖い。
運営ができないような状況になった場合、色々と(損害賠償などの)ご相談させて頂く可能性もある。YCACはスポーツクラブのため近隣のスポーツ施設が自粛している中、活動していることに対して指摘が入るかもしれない。
・3月2日からのスクールに関して=スクールが開催されるなら通わせたいが、正直世間の目があるので考えどころ。
運動できる環境は助かるからぜったいに通わせる。といった意見が多数でした。

レアルスクールは100%安全、というような誤解をされていた方も中にはいらっしゃって、感染者が出た場合、スクールの責任を問われないか心配になった。
参加するのであれば、スクールとしての方針と参加条件を今一度見返してもらい深い理解を持って頂く必要があります。
・午前スクール実施に関して=午前ではなく今のスクール時間で良い、という意見が多かったです。

【千葉長柄校】
・参加数数=それぞれの所属チームや習い事が無くなった為に通常時より振替で参加される子も多く、コロナを警戒して休むという方はいなかった。
・子供達=やはり家でゴロゴロするしかなく、外に出られて、友達と会えてテンションは高く感じた。手洗い等についても面倒くさがることなく、全員が対応してくれた
。 ・保護者=マスクはもちろんされているが車に残っていることなくいつも通りトレーニングを見学されたり、保護者同士で話しながら情報共有されていたように見えた。先に検温して来てくれた方も多く、運営に協力的になってくださった。
・要望=学校や公園は先生のチェックもありサッカーが出来ず、家の庭でリフティング程度しかボールが触れないので、来られる時はスクールにどんどん来たい。この期間だけでもコマを増やしたい。
・日中の開催について=聴いた中では全ての人が賛同してくださり、どこか知らないところに行くよりは信頼のあるスクールに預けたい。
2.3日でも子供達はストレスを感じており、出来る限り運動の出来る環境を作って欲しい。ただ共働きがほとんどで送迎ができない。駅まで迎えに来てもらえたらなんとか行けるかもしれない。
・課題=検温していない子のグラウンド前での検温で時間がかかり、短時間で出来るものがあると好ましい。

【愛知豊田校】
・参加数=特に減少傾向は見られず、むしろ各チームが活動を自粛している影響でいつも以上にどのクラスも参加者が多い。
・保護者様の開催に対する反応=子どもたちが屋外活動できる場所が確保出来ることが何よりも嬉しい。レアルスクールに通わせてよかった。どこよりも子どもたちのためにというのが伝わる。
・子どもたちの様子=いつもと別段変化はありませんが、コーチたちが今回の件にかんして真剣に取り組んでるのをみて、手洗い&うがいやアルコール消毒、検温など協力的。
・豊田市内の動向=市内の公共施設での活動は全て禁止されたため、市内クラブは基本的にどこも小学校と同じく3月いっぱい活動なし。また、子どもたちの集まりそうなところは閉鎖されており、ゲームセンターなどは閉店時と同じ状態にシャッターが降りた状態になっている。
・各種習い事の動向=どこも3月中頃、もしくは3月いっぱいの活動休止となっている。
一部のサッカークラブは1週間の活動停止をし、様子を見たあとに活動再開か休止延長かを判断する。市内はほとんどのクラブが3月いっぱい活動休止。グランパスユースも2週間の活動休止がでて、どこもそれに習って活動休止を始めました。
ピアノ教室などはスクールも発表会も全て中止または延期。スイミングスクールなどは休止し、補講を通常3ヶ月以内としているものを臨時で1年以内とする形で対応。
・親御様からの要望=日中開催はあるといいが、共働きの所などは難しいので、あくまで通常時間帯ベースがいいと思う。
豊田校でやったような家で出来るトレーニングを紹介してくれたのが本当によかった。
何か問題が起きて世間から叩かれ、レアルスクールの運営が難しくなったり、なくなってしまうなんてことになったらそれこそ悲しすぎる。そうならないためなら休校でも補講でも受け入れる。
・3日間行ってみての課題=まず検温を自宅でしない子がまだ散見される。各クラス半数近くがアプリのお知らせを読んでおらず、その子たちの検温を行ったりでどのクラスも10分ほど開催が遅れた。
アシスタントがいない日は、手洗い消毒の対応をしていると間違いなく開催時間に遅れてしまう。
手を洗う場所とグラウンドが離れているので、子どもによってはコーチたちが知らないタイミングで入ってきてしまいあとから手洗い消毒に行く子もいた。日曜日など人数の多いクラスは運営が難しいので方法を考えなくてはならない。

【宮崎都城校】
・参加数=振替が多いです。既存のメンバーでコロナでの欠席は少数(三日間で2~3人)
所属チームの練習がないので振替で来たいとの声が多いです。(明日以降も)
・保護者の様子=開催して頂いてありがたいとの声が非常に多いです!否定の意見は今ところないです。
・コロナ対策=手洗い、うがい、消毒、もともと人数も多くないので全て立ち会っています!
・グランド=高城グランドが3月2日から3月13日まで使用不可になりました。すべての公共グランドが使用禁止になったため、民間ならびに三股町のグランドをすべて1件1件問合せをしています。
本日中に回答をまとめて明日以降のトレーニングの実施方法をお知らせします。最悪の場合、今週のトレーニングは3月の最終週へ振替となります。

【宜野湾校】
・保護者の様子=参加者が少なく、通常通りの対応でした。これと言ってコメントはありませんでした。
・対策=手洗い・うがい・消毒・検温を行なってからスタート。
・子供の様子=手洗いなどめんどくさいって感じるの子が何人かいました。家庭での対策や注意も徹底して頂きたく感じました。
・保護者の様子
・今後の運営 宜野湾市内のすべての公共グランドが使用禁止となったため、本日3/2~3/15まで休校が決定。
ビーチサッカーへの切り替えなど、ありとあらゆる手段を検討し、交渉しましたが、何もかもすべて使用禁止ということになり、やむなく休校と致します。代替開催は3月最終週に行います。
※宜野湾地区は23日まで学校が休校処置となっています。そこまでグランドが一切使えない場合は、スクールの休校も長引きます。

以上が各スクールからの報告です。書式や言葉遣いがバラバラのままで申し訳ありません。
コロナ特別休会は全校で合計4名が申請されました。700名前後の在校生がおりますので、数百人出てもおかしくないと覚悟していたのですが、本当に驚きました。

上記のこの数日間の運営の状況ならびに本校の指導理念を踏まえ、
3月2日以降の基本方針は、
これまでと変わらず、
「子供たちにサッカーが出来る環境を限界まで作り続ける」
ということと致します。

※関東3校ならびに愛知豊田校はタイムテーブル通り開講致します。
※宮崎都城校は、本日中に代替グランドの可否を検証し、別途結果をお送りいたします。
※沖縄宜野湾校は、3月15日まで休講とさせて頂き、その後については別途お知らせ致します。

各校のコーチたちは、本当になんとかしてサッカーが出来る環境を維持したいと必死で頑張っています。グランドが使えなくなったという報告があっても、みんなであそこのグランドはどうか?ここはどうか?と協議をしています。

コーチの家族にも小さい赤ちゃんがいたり、奥様が妊娠していたり、中にはご病気のご家族がいるコーチもおります。彼ら自体も感染が怖くないわけではないのですが、それを封印して必死で子供たちの生活からサッカーがなくなることを阻止しようと頑張っています。

そして、スクール生や保護者の皆様も、万が一スクール生や保護者から感染者が出たらスクール自体がなくなってしまうかもしれない!!という意識のもと、うがい、手洗い、検温について、本当に協力してくれています。

全校のレアルスクールのコーチ、スクール生、保護者がみな一丸となって、協力しあって新型コロナウィルスと闘っているような感じが致します。

いま日本中に安全なところなんてどこにもないと思います。屋外ではありますが、もちろんグランドも同じです。スクールを守る!!コロナをやっつける!!絶対に最後まで諦めない!!!というレアルマドリード魂をもって、うがい、手洗い、検温を徹底的にやっていきましょう!!

また、追ってより詳細な運営基準等はお知らせ致しますが、まずは現段階でも運営の実施可否につきましてお知らせ致します。
大変遅くなりました。申し訳ありません。

2020年3月2日 代表 増田稿平

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