【東京 3月28日、29日活動自粛のお知らせ】

2020/03/26

おはよう御座います。代表の増田です。いつもは長文メールになってご迷惑をおかけしているので今日は結論から先にお知らせ致します。
昨夜20時からの小池東京都知事の会見により、今週末(3月28日、29日)の不要不急の外出の自粛が「強く」要請されました。
今回の要請においては、年齢の制約なく、屋外におけるイベントも規模によらず自粛ということで、完全にスクールの活動自体もその要請対象の範囲に含まれてしまっているため、断腸の思いでは御座いますが、東京都で開催予定だったイベント、トレーニングの中止ならびに、神奈川県で実施予定の試合への東京都在住のスクール生の参加を禁止させて頂きたくお願い申し上げます。

ちなみに、27日金曜日は要請対象外ですので、足立校のスクールは開催します(現時点の判断では)。

東京都内の新型コロナウィルスによる死者数は(認識が正しければ)5名で、人口1395万人から考えると極めて低いと考えられてはいるようです。
満員の甲子園球場60個の中から1名選ばれる確率ですので、もしこれが球場来場者に景品が当たる確率だとしたら、最初から諦めるレベルです(球場1個でも当たる気がしません・・・)。

しかし、もう東京都の「都市封鎖」は避けられないという雰囲気が社会を覆っています。

この元凶は、先週の3連休の外出者増だと言われています。俗に言われる「コロナ疲れ」に対する引き締めを狙ったものだという意見が大半です。
もちろん「コロナ疲れ」も相まって、調子に乗って全ての市民が好きなことを初めてしまうと、すぐにイタリアのような状況になってしまう可能性がゼロではないというのもまた事実なのだと思います。

つい1週間前の専門者会議の発表資料を読むと、感染爆発(オーバーシュート)を回避する方法が少しづつ見えて来ており、その実行部隊として、クラスター対策班というものが組成された旨の内容が記載されています。
超超超要約すると、普通の1対1感染もするにはするけれど、人間の免疫力が勝って、そのような感染が繰り返されるのであれば、自然に感染者数は減っていき、ウィルスは収束していく。
一方で、一人の人間が不特定多数に一度に感染させると、各人の持っている免疫力の処理能力を超えてしまい、感染が爆発的に増えていくということを突き止めたということだと思います。

そこで、日本が採用を決めた対策が、『クラスター対策』。可能な限り社会は正常に動かしつつ、三つの「密」(密室・密集・密接)が重なるシチュエーションを徹底的に排除するというものです。
※(どうでも良い知識ですが)三密というのは密教で使われる仏教用語

1. 換気の悪い『密』閉空間
2. 多くの人の『密』集する場所
3. 近距離での『密』接した会話

ここで大切なのは、これらが「重なる」空間という部分です。
「どれかひとつでも該当」となってしまうと、もうそれはクラスター対策でもなんでもなく、家に閉じこもっていて対策になります。
しかし、専門家会議では、(基本再生産数)という数字を元に、クラスター(三密による集団感染)を避ければ感染爆発は避けられるというメッセージを発信しました。都市封鎖という社会機能停止の副作用も加味した合理的な発信だったと思います。

にも拘わらず、今週の土日はその対策ではなく、もっと根こそぎ社会活動を制限する外出自粛に踏み切ったのは、やはり「調子に乗っている」という姿が政治家や専門家の目に余ったからだと考えるのが自然です。格闘技のK-1(超三密)などがその際たる事例です。

さらに、もうひとつが国際社会との関係です。
パリ、ロンドン、NYなどの大国の首都が封鎖された中で、TOKYO人が花見をしながら缶酎ハイを飲んいでるシーンは海外のニュースでも流れており、「地球ワンチーム」で対抗していこうとしている中で、一人だけ気楽に過ごしている選手は、チームメートから総スカンを受ける可能性が高いことを懸念しているのかもしれません。
実際、日本人はアホじゃないか?という論調が各国から生まれているとの話も漏れ聞きます。
中国政府が作った武漢の市民が次々にマスクを外して笑顔を見せるPRビデオは西欧人からの非難の的になっています。世界中が苦しんでいる中で、発端となったあんたらが今そこ自慢するか???って。
つまり、もうその国、その都市の実際のデータや状況だけで政策が決められないレベルになっているのだと思います。

本スクールは、これまで発表資料を詳細に読み込み、その中でトレーニングは実施すべきという判断のもとで実施しておりますし、今後も「なんとなく」の流れやムードに支配されることなく、しっかりと思考を使って判断していく姿勢に一切の変更は御座いません。

しかし、同時に政府、当局からの指示、要請が発令された場合は、それに従う旨もお伝えしてきました。
今回の小池都知事からの強い要請は、どこをどう読み返しても、東京都内、東京都民のスクール活動を決行するという結論を出せない内容となっています。
クラスター対策を強力に進める!!っていうメッセージはどうなっちゃったの???というモヤモヤ感は拭えませんが、この土日は世界の大都市の仲間たちと同じ気持ちになろうという方針に従おうと思います。
本日のこのメッセージは3月26日10時現在のものです。このあと、神奈川県や千葉県、埼玉県、愛知県も同様の発表があるかもしれません。その場合は、上記のメッセージを該当する県名に置き換えてお読み頂ければと存じます。

いつも最後まで読んで頂きありがとう御座います。
レアル・マドリード・ファンデーション・フットボールスクール・ジャパン代表 増田稿平

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