緊急事態宣言を受けたスクールの運営について

2020/04/12

おはよう御座います。代表の増田と申します。
新しい年度初めてのご挨拶で、初めての方もいらっしゃるかと存じます。
今年度も何卒よろしくお願い申し上げます。

2020年度のスタートは、愛知豊田校、宮崎都城校が通常通り練習実施、関東4校は4月 14日まで休講(2回分の練習を4月15日以降へ移動)、そして皆様には正式にお伝えし ておりませんでしたが、沖縄宜野湾校は3月31日をもちまして「閉校」という形で始 まりました。
2月、3月は入校希望者が体験練習に参加するピークですが、そのタイミングでグラン ドが閉鎖される等でトレーニングが出来ないというのは非常に厳しい状況を招きま す。
4月以降も活動が長期に渡り出来ない事態となるとスクール全体の継続に深刻な 問題が発生してしまうので、一刻も早い平常運営に戻れることを切に願っておりま す。
※宮崎都城校は継続中

さて、3月31日に皆様にお伝えした「大規模な活動制限(ロックダウンに近いも の)」が現実となってしまいました。
予想は4月2日ぐらいに出ると思っていたので、5日遅い発表でした。これに伴い、5月6日まで、東京足立校、横浜山手校、埼玉八潮 校、千葉長柄校(以下関東4校)を開催しているグランドも閉鎖となることから、関 東4校は4月15日から5月6日までの「グランドでのトレーニング」は実施することが出 来なくなりました。
また、愛知豊田校に関しましても、大村知事による愛知県独自の緊急事態宣言によ り、同様にサッカー協会からの活動自粛要請が参りました。

4月15日~5月6日に関しましては、通常トレーニング時刻と同時刻において、オンラ インでのトレーニングの実施を準備しております。休校という形は取りません。
内容は現在様々なコンテンツを検討しておりますが、
1、 ビクトルコーチ&ゴーコーチのスペイン語・英会話教室
2、 ビクトルコーチによるサッカー戦術理解講座
3、 各校コーチからのLiveトレーニング配信などとなる予定です。
4、 中井卓大(PIPI)くんからのメッセージ
など、悪天候時等に研修室等で行う座学トレーニングと比較しても、かなり楽しく、 気分転換になるような内容を検討しておりますのでご期待下さい。詳しくは近々お知 らせ致します。

さらに、グランドでのトレーニング回数確保の観点から、その分の補講トレーニング も5月以降に受けて頂けるようにアプリも設定致します。
4月15日(愛知豊田は17日から)から5月6日の期間は、「オンライントレーニング+ 補講OK」のダブルサポートでスクール生のトレーニング機会を確保して参りたいと 考えておりますので、何卒ご理解をお願い申し上げます。
(休会中の方は恐れ入りま すが対象外となります)

5月のトレーニングに関しましては、4月25日に判断し、ご報告させて頂きます。
最悪の場合、5月の1か月は完全な休校とし、4月27日に予定しております受講料のお 引落はストップ致します。

政府系の知人やマスコミに勤務する家族や知人に色々とヒアリングしておりますが、 これほど「長期戦略」というものが議論されない案件は珍しいと感じます。
5月6日ま での緊急事態宣言期間の終了後がどんな状況になっていて、どんな生活を送ることが 出来るのか?全くそのビジョンを知ることが出来ないのです。

様々な数理モデリングに基づく戦略シミュレーションが出ていますが、そのいずれも が、現在行っているような隔離戦略は、爆発的感染を「遅らせる」だけで、ワクチン や特効薬が出回わらない限り、いずれその感染爆発が発生し、医療現場が崩壊すると いうもので、ただただ憂鬱な気分になります。
もう一つは、ある程度の犠牲(死者)は覚悟して、感染者&回復者を増やすという抗体戦略ですが、4月11日時点の全人類 における感染者の数は、0.02%に過ぎず、残り99.98%がまだ抗体を持っていないと いうことになります。
(感染者数は公表されている数字の10倍以上いると思います が、それでも99.8%が「これから」感染するのです)。

明確な目標やそれを実行する理由がわからないまま、長期間それをやり続けること は、人間は出来ません。
いまおそらく、ほとんどすべての人が、この不自由な生活を過ごすことによって得られる明確な目標も、実行した後の姿もわからないまま過ごし ていると思います。このような状態が長続きするとは思えません。
過度の高齢化がもたらす年金制度に不満を持つ若者、インドからヒマラヤが見えるよ うになるほどの大気汚染の改善を喜ぶ環境活動家、そして仮に300万人日本人が死ん だとしても、まだ1億2300万人もいるじゃないか!と考える普通の人たちが、この不 自由な活動の意義に疑問を持ち始め、「もうウィルスと共存し、普通に生活をしよ う!!」と訴え始めるのも時間の問題なのではないかとすら感じます。

予測が不可能な場合は、歴史から学ぶしかありません。
新型インフルエンザの時はどうだったのだろう?と当時の記事を捜索しました。その 超抜粋が下記です。2004年、2009年、2019年のものです。

【治療法ない新型インフルエンザ、死者10万人超と試算(2004/7/30/23:33 読売 新聞)】
厚生労働省は30日、人類のほとんどが免疫を持たない新型インフルエンザが大流行 し、患者の治療が全く行われなかった場合、国内の死者は10万人を超えるとの試算 を明らかにした。
今回の試算は医療行為が一切行われないという前提のため、現実と は異なるが、国の感染予防体制を構築するための基礎資料として計算。同日開かれた 専門家会議で示した。

【2009年 新型インフル死者28万人WHO公表の15倍米疾病対策センターなど推計 2012/6/26付 ワシントン=共同】
2009年に世界的大流行を引き起こした当時の新型インフルエンザによる死者数は世界 で約28万人との推計結果を米疾病対策センター(CDC)などの国際チームが26日まで に、英医学誌ランセットに発表した。
(中略)厚生労働省によると、日本国内の死者 数は10年9月末までに203人。

【2019年1月、1日平均で54名が死亡 (PRESIDENT Online 2020/02/18 11:00)】
医師の死亡診断書にもとづく死亡届を再集計した厚生労働省の人口動態統計によると 2018年にインフルエンザで亡くなった日本人は、3325人だった。
月別のデータを見る と、2019年1月にはインフルエンザで1685人の方が亡くなっている。1日平均で死者54 人となる計算になる。

現在流行しているインフルエンザは、2009年に新型として入ってきたものの「新型」 が取れたものと言われています。
実に11年の付き合い、1年ちょっと前の1か月だけで 1685人が死亡している恐ろしいウィルスです。
2018年、3000人以上が亡くなっても緊急事態宣言は発令されませんでしたし、学級閉 鎖は数名感染者が見つかった場合、学校閉鎖は皆無、防護服を着た人が学校を消毒す る映像も全く残っていません。

インフルエンザの歴史を鑑みると、私たちの恐怖の源泉は、「数」ではなく「未知」 であることは明白です。
少し言葉は悪いですが、ワクチンや特効薬があっても3000人 以上が死亡するのに、ワクチンや特効薬があると信じるだけで、何人が感染し、何人 が死亡しても、それほど大きなニュースではないのです。
もし、2019年1月のインフルエンザと同じように、新型コロナウィルスで日本人が1日 平均54名死亡というニュースが流れたら、地球崩壊レベルの大騒ぎになると思いま す。
たった2年前に起きている現象と同じなのに、「未知」という2文字が加わるだけ で、全世界がこの世の終わりのような状況になってしまうのです。

インターネットの出現で、わからないことがすぐにPCやスマホで検索できる時代に なり、「わからない」というという状況へのストレス耐性が崩壊しているため、未知 への恐怖が増幅しているのかもしれません。
『未来を予測する最も簡易な方法は、自らが未来を創ることである』
昔どこかで読んだ本に書いてありました。
皆様ぜひ、子供たちと色々話をしてみて下さい。未来を創るのは主に子供たちです。
大人が、「もうわからない!」と言って、その後の姿を示すことなく、とりあえず 「家に居よう」としか言えない状況の中では、もう子供たちの感性に任せるしかない のかもしれません。

私たちレアルマドリード・ファンデーション・フットボールスクール・ジャパンの大 人たちはもう少しもがいてみます。
社会を動かす力は当然ありませんが、頭が痛くな るほど色々読んで、考えて、判断して、スクールに所属してくれている子供たちと保 護者の皆様に喜んで頂けることだけに専念していきたいと考えております。

繰り返しになりますが、4月の後半は、オンラインでのトレーニングを練習時間と同 時間に行います。
それ以外の時間も出来る限り楽しいコンテンツをお届けします。
5月に関しましては、外に出るか、家に籠ったままでいるかは、4月25日に判断致しま す。

今回も長文を読んで下さり、ありがとう御座いました。

レアルマドリード・ファンデーション・フットボールスクール・ジャパン代表
増田 稿平

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