5月7日スクール再開について

2020/05/05

おはよう御座います。代表の増田です。
昨夜の会見で緊急事態宣言の延長が正式に発表されました。

9日前の4月26日に、皆様には本校の基本的な考え方をお伝えしておりました。
お読み頂けてますでしょうか?長いので恐縮なのですが。。。。

この方針に変更はなく、
『5月7日以降のトレーニングは開催致します。』
※愛知豊田は年間カレンダー通り11日より

世論の大半が、「自粛を続けなさい!「無責任!」「自分だけズルい!」というものであることは重々理解しております。ご批判も真向から受け止めます。
しかし、コロナ関連はもちろん、インフルエンザ死や自殺数などのコロナ外の様々なデータ、文献、報告書、他分野の専門家のご意見などを総合的に判断した結果、
「どう考えても、新型コロナウィルスの実態と子供たちに強いている最悪の環境のバランスが悪すぎる」
というのが私の基本的な考えです。以下に根拠を少し示します。

下記に当事者である専門家会議の記者会見の場において、「子供から子供の感染というのはほぼありえない」と公言されています。
この会見の中で、ではなぜ学校を休校にするのか?という質問に対して、「国民に新型ウイルスへの対策を呼びかける意味ではインパクトはあった」と回答されています。
この発言の真意はわかりませんが、もし対策のインパクトを国民に知らしめるために、子供を利用したというのであれば、本当に本当に子供たちにとっては迷惑千万です。
https://www.sankei.com/life/news/200401/lif2004010118-n1.html

では子供は100%感染しないのか?といえばそれもNOです。
ほとんどは家庭の中で感染します。お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんなどの大人から感染することがほとんどです。
またごく少数ですが、家庭外の子供向け屋内施設において、先生や講師などの大人から感染した例はあるようです。

ですので、(絶対に感染させないという立場に立てば) 課題となるのは、「通学の途中」と「コーチからの感染」の2つです。
後述しますが、この2つのリスクについては活動再開のオペレーションプランにて排除致します。

つぎにスクールを再開した方が良いと考えた理由として上げたいのは、「しっかりと人数管理と感染対策を監督した中での屋外の運動の方が、無秩序で混雑している公園よりも断然環境が良い」と考えたことです。

ほとんどの施設は閉鎖中なので行く場所がどんどんなくなり、外出自粛は「要請」であって「命令」ではないため、結果として同じ場所に集まって来ます。
その代表格が公園です。今度は、公園の遊具をテープでぐるぐる巻きにするところも出てきて、ますます使えるスペースに集中していきます。
「行く場所を減らす=外出しなくなる」を期待しているのでしょうが、「行く場所を減らす=行けるところに密集する」という結果をもたらしているわけです。

(絶対に感染させないという立場に立てば)もはや公園は危険極まりない場所ということになります。
そこで、私たちサッカースクールの出番になるわけです。

しかも、レアルマドリード公式スクールは、トレーニングの質を確保するため、1人のコーチにつき12~14名のスクール生という厳格な制限があり、グランド内がぎっちぎちに子供であふれるという状況は絶対にありません。
無秩序な公園よりも、管理されたグランドの方が断然安全であるということです。

さらにグランドに入る前と出て後には手指の徹底的な消毒をコーチが管理します。
昨今、飛沫感染が注目されて、レジとかに透明バリアが張られていますが、ウィルスの感染は圧倒的に接触感染が多いそうです。大半が手から顔です。
とはいえ、トレーニング内容においても、距離を保ったサーキットトレーニングなど、飛沫感染も防ぐ様々な工夫も行います。
公共交通機関での通学を出来る限りご遠慮いただいたり、トレーニング中の保護者の皆様の見学のご遠慮いただくことで、グランド外での感染リスク排除も徹底していく予定です。

運動不足のお父様、お母様も運動して頂けるような機会も再開後のオペレーションを学習しながら考えていきたいと思っています。(少しあとになると思いますが・・・)
様々な分野の医師によると、外出自粛に伴う運動不足で、尿酸値増や肥満、脳卒中や心筋梗塞リスク、精神的ストレス等、「見えない」病魔に身体が侵されていることは確実だそうです。
大人も、管理下におかれた屋外グランドで適度な運動ができるよう検討して参ります。

新型コロナウィルスの重症化、死亡リスクを軽視するつもりは毛頭ありません。
その重症化、死者の大半が、高齢者や基礎疾患所持者であるから、それは仕方がないなんてことも絶対に言いません。
(私の母も83歳で、もう2か月会えていません・・・)

なので、新型コロナ対策、特に医療環境の強化は徹底的に進めるべきだと思います。

でも、そうであるならば、多くの子供たちが犠牲になるインフルエンザは、それ以上の対策を取るべきです。
インフルエンザは日本だけで年間1000人単位の人が亡くなり、その中には非常に多くの子供が含まれます。
子供は未来です。子供を一人も死なせない対策を全国民がやるべきです。

残念ながら、インフルエンザで死亡する子供の数はニュースに出ることもなく、すべての国民は普通に生活しています。
バランスがどうもおかしい気がして仕方がありません。

繰り返しますが、新型コロナ対策が過剰とは言いません。
インフルエンザ(もっと広げればイジメによる自殺など)、から子供を守ることに対して、政治家さんもマスコミも、全国民も、新型コロナと同等、いやそれ以上の対策を取るべきです。
学級閉鎖なんかでなく、それこそ都市封鎖してもおかしくないはずです。マスコミが流さないから実感がないだけで、死んでいるのは子供です。。。

なんとなくですが、いま何かウィルス以外の「見えない」何かに脳が感染して、小さな各論と超短期的な世界に閉じ込められているような感じがしています。
もっと、世界で起きているコロナ以外の様々なことにも興味を持ち、1年後、3年後、10年後に(子供たちが)どんな姿になっていたいのか?といった長期的な視点に立ち、ふと深呼吸して、いまの状況を理解しても良いのではないかと思います。

また話が逸れてしまいました。申し訳ありません。
明日までには、各スクールの具体的なオペレーションプランを発表します。
サッカースクールには休業要請は出ていません。同じように、屋外グランドにも休業要請は出ておりませんが、様々な大人の事情や権利者の思考によって、スクールによってはグランドが使用できない可能性が多分に御座います。
その場合は、使用できるグランドを長時間借り上げ、タイムテーブルを大幅に拡大し、グランドが使用できない他校のスクール生もトレーニングが出来るような工夫を致します。
また、どうしてもグランドに来られない時用に、オンライントレーニングを定期番組化し、ほぼ毎日実施することと致しました。

以上の詳細は、今日、明日にどんどん発信致しますので、皆様アプリを頻繁にご確認下さい。

いつも最後まで読んで頂き、ありがとう御座います。

レアルマドリード・ファンデーション・フットボールスクール・ジャパン代表 増田稿平

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